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英文法

「ニュース記事を読みこなす」③ニュース記事などでよく見る「連鎖関係詞節」

「ニュース記事を読みこなす」③連鎖関係詞

 

 

一瞬戸惑う「連鎖関係詞節」はこう見抜く

関係代名詞が含まれる文の中に「I think」「I hope」「I know」「I believe」「I see」「I say」「I expect」といったフレーズが組み込まれている場合があります(「I」の部分は「S/He」「They」「We」「Nancy」「Tom」などいろいろな主語が入ります)。

 

The wrestler is Lucy’s mother, who I think will win the game.

(そのレスラーはルーシーの母親で、私が思うに彼女は試合に勝つでしょう。)

 

この文では「I think」が「who will win the game」という関係代名詞節に挿入されています。

こうしたものを「連鎖関係詞節」または「連鎖関係代名詞節」と呼びます(以下、「連鎖関係詞節」)。

 

見かけが複雑なので一瞬戸惑いますが、「I think」などの部分を( )などで囲ってみるとわかりやすくなります。

 

The wrestler is Lucy’s mother, who (I think) will win the game.

 

つまり、

 

「The wrestler is Lucy’s mother.」と「I think she will win the game.」という2つの文を1つにしたものだということです。

 

この「連鎖関係詞節」は、ニュース記事などでもよく登場します。実際のニュース記事から引用してみましょう。

 

例1

A group of students created a prototype drone capable of carrying a person, complete with a school chair for the pilot’s seat, which they hope will be able to carry passengers in the future.

(学生グループが人を乗せることができ、操縦席に学校用椅子を備えた試作品のドローンを作りました。そのドローンは将来、乗客を運ぶことができるようになると彼らは望んでいます。)

 

「which」の後に「they hope」が挿入されているような形です。

 

〜, which (they hope) will be able to carry passengers in the future.

 

文を2つに分けるならば、

①A group of students created a prototype drone capable of carrying a person, complete with a school chair for the pilot’s seat.

②They hope it will be able to carry passengers in the future.

この①と②の2つの文がつながっているわけです。

 

引用元:ABC News https://twitter.com/ABC/status/1440498608747397123

 

例2

The movie director injured after Alec Baldwin shot what he was told was a “cold”, or safe, gun said on Saturday he was “gutted” by the on-set death of a cinematographer.

(俳優のAlec Baldwin が「コールド」つまり「安全」と教えられた銃を撃ったために負傷した映画監督は、撮影セットでカメラマンが亡くなったことに打ちひしがれていると土曜日に語った。)

例2は少々、込み入った文です。

主語は、

 

The movie director injured after Alec Baldwin shot what he was told was a “cold”, or safe, gun

 

の部分。大変長くなっています。

この中で、接続詞「after」の後に続く部分(文)だけ抜き出すと、

 

Alec Baldwin shot what he was told was a “cold”, or safe, gun

 

ですが、この中に連鎖関係詞節が含まれています。

ここで使われている関係代名詞は「what」で、その後に「he was told」が挿入されている形です。

挿入部分を( )で囲ってみると、

 

Alec Baldwin shot what (he was told) was a “cold”, or safe, gun

 

となります。

 

ちなみに、「shoot a gun」で「銃を撃つ」です。この文では「a gun」にあたる部分が「what (he was told) was a “cold”, or safe, gun」(「コールド」つまり「安全」と教えられた銃)です。

 

引用元:The Guardian https://www.theguardian.com/film/2021/oct/22/alec-baldwin-film-shooting-halyna-hutchins

 

 

「連鎖関係詞節」では主格の関係代名詞も省略されることがある

 

「連鎖関係詞節」では目的格だけでなく主格の関係代名詞も省略されることがあります。

NHKラジオ語学講座『ラジオ英会話』(2021年8月号,p.86)の例文の中で登場しているのを見て、驚いた覚えがあります。

 

その時の例文には「The players I hoped would play are all busy that day.」(私が試合に出てほしいと望んでいた選手たちは、その日は皆忙しいのです。)とありました。

 

関係代名詞は目的格の時は省略できる。これは知っていました。しかし、主格でも省略できる場合があるのは知りませんでした。

 

以下の例文で確認してみましょう。

 

The members I hoped would participate are all busy today.

(私が参加してほしいと思っていたメンバーは、今日は全員忙しい。)

 

この文では主格の関係代名詞「who」が省略されています。省略を元に戻すと、

 

The members who I hoped would participate are all busy today.

 

であり、「who」以下の関係代名詞節とさらに「I hoped」を囲ってみると、

 

The members [who (I hoped) would participate] are all busy today.

 

という構造になっているわけです。

 

このように、関係代名詞の直後に「I hope」などが挿入される連鎖関係詞節の場合、その関係代名詞が主格であっても省略できることがあります。

かなり「高度な文」といえるかもしれませんが、こういうこともできるということを覚えておくといいと思います。

 

 

byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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