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wishとhopeの違いを解説!ネイティブの感覚にせまる「願望」の使い分け!【英語学習ブログ】

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「I hope」と「I wish」

 

「hope」と「wish」はどちらとも「望む」や「願う」ことを意味しています。なので両方とも同じ意味と思ったり、混同して間違って使う場合も見られたりしますが、実はまったく異なるニュアンスを持ちます。

今回は「hope」と「wish」のそれぞれの意味と使い方の違いについて説明します。

なお、以下の解説は、「hope + 文」「wish + 文」というように、「hope」「wish」の後に文が続く場合のものです。「hope」や「wish」には名詞の目的語や不定詞などが続く場合もあります。

hopeとwishを示すイメージ図

叶う可能性がある願望の場合は「hope」を使う

「hope」は、期待や願望が叶う可能性がある場合に使います。

「hope」の後に続く文は、多くの場合は現在形か未来形になります。

例文

  1. We hope (that) you enjoy/will enjoy the show.
    (どうぞショーをお楽しみください。)
  2. I hope it will be sunny tomorrow.
    (明日、晴れるといいなあ。)
  3. I hope she is single.
    (彼女が独身だったらいいなあ。)

 

過去形が「hope」の後に続く場合もあります。この場合は、相手を気遣いながら相手の状況を見守る、また気になる状況を見守る、などの時に使うことが多いです。

 

  1. I hope I didn’t wake you.
    (寝てましたか。←お休み中のところを起こしたのでなければよかったのですが。)
  2. I hope he made it home safely yesterday.
    (昨日、彼が無事に帰れていればいいのですが。)

 

叶う可能性が低い、あるいは可能性がない不可能な願望の場合は「wish」

「wish」は、叶う可能性が低い時や可能性がない不可能な願望の場合に使います。

実際はそうではなかったり、無理だったりする場合に残念がる気持ちを表しながら、「〜であればいいのになあ」「〜であればなあ」などの意味で使います。

「wish」の後に続く文は仮定法を用います。このため、「未来の話」「現在の話」「過去の話」をする時、「wish」の後が変わります。以下、順次説明しましょう。

 

・可能性の低い未来について話す場合は「wish+would/could+動詞の原形」を使う

 

可能性は低いけど将来的に「〜できたらいいのになあ」というのを「wish」を使って表現する場合は、「wish+would/could+動詞の原形」で表します。

 

例えばタバコを止めたいけど、止められる可能性が極めて低い場合、以下のように表現できます。

例文

  1. I wish I would stop smoking.
    (タバコを止められたらいいのだけどなあ。)
  2. I wish I could stay here forever.
    (ここに永遠にいられるといいのになあ。)

 

海外のテレビドラマや映画を見ていると、「I wish I could.」だけのフレーズがよく出てきます。これは「〜だったらよかったのに」「〜できたらいいんだけど」と、実際はできないことを言う時によく使われる言い回しです。

 

・現在(現時点)で可能性が低い、または可能性がない場合は「wish+過去形/過去進行形」を使う

現時点でまったく可能性がない場合や可能性が低い場合に「wish」を使って「〜だったらいいのになあ」と表現する場合「wish+過去形」を使います。いわゆる「仮定法過去」の形です。

例文

  1. I wish I spoke English.
    (英語を話せたらいいのになあ。)
  2. I wish it weren’t snowing right now.
    (今、雪が降ってなければよかったのになあ。)
  3. I wish I were a bird.
    (自分が鳥だったらいいのになあ。)

 

ちなみに「wish」の後の「is」「am」の「be動詞」は「were」になりますが、最近は「was」を使ってもいいような風潮になっています。

 

・過去を話す時、特に過去について悔やむような時は「wish+had+過去分詞」を使う

 

次に「wish」を使って「〜しておけばよかった」と過去の行いや行動を悔やむようなことを話す場合、時制を一段階前の過去完了形にして表現します。これはいわゆる「仮定法過去完了」の形です。

例文

I wish I had studied harder.

(もっと一生懸命勉強しておけばよかったなあ。)

 

A:I had a wonderful time at the party last night.

(昨夜のパーティ楽しかったよ!)

B:I couldn’t go there because I was busy with work.

(仕事で忙しく、行けなかった。)

I wish I could have been there.

(そこ(パーティ会場)にいれたらよかったのになあ。)

wishには、wish to do~と不定詞を続ける用法があり、これまで紹介してきたwishの非現実的な願望を表す用法と異なります。wish to doは単にやりたいことを意味し、want to doとニュアンスがかなり近くなる点に注意です。このように同じ単語でも使い方次第で意味が変わることもあるので注意が必要です。
例、They wish to live in a peaceful countryside.≒They want to live in a peaceful countryside.

現実的であり願望というよりは「欲求」を表現するなら「want」を使う

wantは「欲求」に焦点が当たった表現

「Want」は、必要なものや具体的なもの、行動に対する欲望を強調します。この言葉は、実現可能で具体的な希望を示す時に使われます。

例文

  1. I want to visit a new restaurant this weekend.
    (今週末に新しいレストランに行きたいです。)
  2. He wants to start his own business within this year.
    (彼は今年中に自分のビジネスをめたいと考えています。)
  3. She wants to learn how to play the guitar.
    (彼女はギターを習いたいです。)
  4. The children want new toys.
    (その子供たちは新しいおもちゃが欲しいです。)
  5. I want to travel abroad next month.
    (私は来月に海外旅行に行きたいです。)

先述の通りhopeはwichと比べれた現実的ですが、それでも「願望」であることに変わりありません。「願望」というのは、そもそも実現するかどうが不確実なものです。それに対して、wantは具体的で実現可能な「欲望」や「必要性」を表す際に使われます。

 

 心の底から望む非常に強い願望の表現は「desire」を用いる

「desire」とは、非常に強い願望を表す英語表現です。「want」よりもさらに強く、他の「hope」や「wish」などと比べると直接的でやや硬い響きがする願望表現です。

例文

  1. He desires to learn multiple languages fluently.
    (彼は複数の言語を流暢に話せるようになりたいと強く願っています。)
  2. She desires to travel to every continent in the world.
    (彼女は世界中のすべての大陸を旅行したいと強く望んでいます。)
  3. They desire to build a successful online business from scratch.
    (彼らはゼロから成功したオンラインビジネスを立ち上げたいと強く願っています。)
  4. I desire to write a novel that will be remembered for generations.
    (私は何世代にもわたって記憶される小説を書きたいと強く願っています。)
  5. Our team desires to win the championship this year.
    (我々のチームは今年のチャンピシップに勝ちたいと強く願っています。)

まとめ

いかがでしたか?

叶う可能性がある願望の場合は「hope」を使い、叶う可能性が低い、あるいは可能性がない願望の場合は「wish」を使うということがわかって頂けたかと思います。つまり、hopeとwishの最大の違いは「現実の可能性」ということです。また、wantやdesireは願望というよりは欲求を強く意味するものでした。

なので、「I hope you pass your test.」(試験に合格するといいですね)というような文で「hope」ではなく「wish」を使ってしまうと、文法的にちょっとヘンなのに加え、実際は合格する可能性はないことを暗示するイヤミな言い方ととらえられてしまうかもしれません。気をつけましょう。もっともそのような意図で使うなら別ですが……。

 

byあいんちゅ
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ライターあいんちゅのプロフィール
語学、海外トラベル系の雑誌やムックの企画と編集そして執筆を長年しています。元大学教員。書くことが好きで常に何か考えて、書いていないと落ち着かない性分です。還暦過ぎてからの留学を実現するために日々英語勉強中。

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担当講師  阿部 毅(TOEIC985点)