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執筆担当:阿部 毅
キャサリン

英検2級ライティング 新形式の要約問題の解説

これが英検2級の英文要約問題だ!

英検2級 ライティング 要約問題は、2024年度から新たに加えられた問題形式です。この問題形式では、3段落・約150語の英文を読み、その内容を45~55語の英語で的確にまとめる力が問われます。英検2級のリニューアル版では、これまでの問題形式に加え、要約問題が新たに加わったことで、受験生にとって新たな挑戦となるでしょう。

要約問題は、英語の文章を正確に理解し、要点を把握する力を問われます。そのため、英語力だけでなく、読解力・要約力・構成力などが求められます。また、要約問題は、英検2級のライティングテストの中で最も難易度が高い問題の一つとなるでしょう。受験生は、これまでの問題形式に加え、要約問題にも対応するために、十分な対策を行う必要がでできます。

英検2級 ライティング 要約問題に対応するためには、日頃から英語の読解力を養うことが大切です。また、要約力を養うためには、英語の文章を読むだけでなく、自分で要約を作成して練習することも必要となります。加えて、要約問題に対応するためには、英語の表現力を高めることも重要となってきます。

英検2級ライティング概要

要約問題の目的と重要性

英検2級ライティング試験には、要約問題が含まれます。この問題は、与えられた文章を短くまとめることが求められます。要約問題は、文章を簡潔にまとめる能力を評価するためのものです。また、要約問題は、実用的な英語力を測るためにも重要です。現代社会では、情報があふれているため、大量の情報を短時間で処理し、簡潔に伝える能力が求められています。要約問題は、このような実用的な英語力を測るために設けられています。

試験の形式と時間配分

英検2級の筆記試験は、85分間で行われます。この時間内に、要約問題を含む3つの問題に回答する必要があります。試験の形式は、以下のとおりです。

問題内容
問題1語彙問題20題
問題2長文穴埋め問題2題
問題3長文内容理解問題3題
問題4ライティング問題2題

試験のうち、要約問題は、問題4で出題されます。要約問題では、与えられた文章を短くまとめる能力が評価されます。要約問題には、以下のようなポイントがあります。

  • 短くまとめる能力が問われる
  • 要点を押さえることが重要
  • オリジナルの文章を書くのではなく、与えられた文章を短くまとめることが求められる

要約問題の戦略

繰り返しになりますが、英検2級のライティングセクションには、2024年度以降「要約問題」が追加されます。この問題では、3段落・約150語の英文を読み、その内容を45~55語の英語で的確にまとめる力が問われます。以下では、要約問題を解くための戦略について説明します。

情報の選択と整理

要約問題を解くためには、まず文章の中から重要な情報を選択し、整理することが必要です。そのためには、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 本題に関係する情報を選ぶ
  • 重要な情報を優先する
  • 同じ意味の言葉や表現をまとめる
  • 内容を簡潔にまとめる

これらのポイントを意識しながら情報を整理することで、要約の品質を高めることができます。

問題文の構成

英検の公式サイトに掲載された要約問題のサンプルを分析すると、要約問題では、以下の構成を持つ問題文が出題されるようです。

  • 1段落目:主題の提示
  • 2段落目:最近の傾向に関する利点
  • 3段落目:最近の傾向に関する課題

この構成を意識して、過不足なく各段落の要点を読み手にとってわかりやすく、的確にまとめることが必要です。

言い換えと簡潔な表現

要約問題では、同じ意味の言葉や表現をまとめることが求められます。そのために必要な英語力は以下のようなものです。

  • 問題文の英語を丸写しするのではなく、自分の言葉に言い替える力
  • 同じ意味の単語を別の品詞に言い替える語彙力
  • 基本的な英語の構文や構成を使って作文できる力

これらの表現を使うことで、要約を簡潔にまとめ、読み手にとってわかりやすい要約を提供することができます。

実践と演習

オリジナル・サンプル問題

英検2級のライティング要約問題を練習するには、現時点(2024年4月)では過去問がありません。英検の公式サイトに掲載されているサンプル問題が唯一の信頼できる情報源となります。

そこで、英検の公式サイトのサンプル問題を参考にして、オリジナルのサンプル問題を作成してみました。

Some students develop a liking for certain subjects, while others may find it challenging to connect with any specific area of study. Nowadays, forming study groups with classmates has become a popular choice among students. What are the reasons for this?

Some students have a study partner who excels in subjects like history or literature and can offer valuable insights and study tips. Other students team up with someone who has a knack for art or music, enriching their own understanding through creative collaboration. This dynamic allows them to expand their knowledge and deepen their appreciation for various academic disciplines.

Conversely, some students may encounter challenges with their study partners. For instance, a study buddy might be easily distracted during study sessions, making it hard for both to focus. Additionally, some students might find themselves carrying the bulk of the workload in group projects, leading to feelings of frustration and resentment. These situations can hinder academic progress and create unnecessary stress for all involved.

(日本語訳)

ある生徒は特定の科目に興味を持ちますが、他の生徒は特定の分野に自分とのつながりを見出すのが難しい場合もあります。最近では、クラスメートとの学習グループを結成することが生徒の間で人気を集めています。これにはどんな理由があるのでしょうか?

歴史や文学などの科目で優れた成績を収めている勉強仲間がいると、貴重な洞察や勉強のコツを提供してくれます。また、芸術や音楽に秀でた相手とタッグを組むことで、創造的な共同作業を通じて自分の理解を豊かにすることができます。このようなダイナミックな関係を通じて、彼らは知識を拡張し、様々な学術分野に対する理解を深めることができます。

一方で、勉強仲間との間で課題に直面することもあります。例えば、勉強のセッション中に気が散りやすい相手がいると、両者とも集中するのが難しくなります。さらに、グループでのプロジェクトで作業量の大半を引き受けることになると、不満やストレスが生じる可能性があります。これらの状況は、学業の進展を妨げ、参加者全員に不必要なストレスをもたらすことがあります。

模範解答と比較

上記のオリジナル・サンプル問題の解答例も英検の公式サイトを参考に作ってみました。

Students form study groups to benefit from each other’s strengths in different subjects, gaining insights and study tips. Working together helps them understand and appreciate various academic areas better. However, distractions and uneven workloads can pose challenges, causing stress and hindering progress.

模範解答を参考にする際には、以下の点に注意することが重要です。

  • 要約の長さ
  • 要約の内容
  • 表現の使い方

自分の解答と比較する際には、これらの点を意識して、模範解答との差異を把握することが大切です。また、模範解答には、良い点だけでなく、改善点もあるため、自分の解答に活かすこともできます。

ポイント

サンプル解答から冒頭部分を抜粋
Students form study groups to benefit from each other’s strengths in different subjects

問題文で使われていない単語や表現で言い替えられるかは、重要なポイントです。実際の英検公式ページでの解答サンプルは部分的に問題文の表現がそのまま使われていました。しかし、より本質的な要約する力とは、パラフレーズする力であるはずです。

パラフレーズとは、つまり、「同じ意味内容のことを違う言い回しで表現すること」です。これができる人は、間違いなくこの要約問題を攻略することができます。

上記の解答例でも

form study groups 「学習グループを作る」

benefit from~ 「~利益を得る」

each other’s strengths in different subjects 「異なる科目でのお互いの強み」

はどれも本文にはない表現です。しかし、「書かれている内容は、要するにこういうことだよね」と再解釈した時に思いつくフレーズなのです。

こうしたパラフレーズが思いつくかどうかが、要約問題の最も本質的な部分です。

評価基準とフィードバック

採点基準の理解

英検2級ライティング要約問題の採点基準は、以下のようになっています。

内容・構成・語彙・文法の観点に分かれ、それぞれが0点~4点の5段階評価なので、合計16点満点です。

評価観点ポイント
内容0~4
構成0~4
語彙0~4
文法0~4

要約問題の採点は、英検2級の合否に大きく関わってくるため、評価基準をしっかりと理解しておくことが必要です。

自己評価と改善

英検2級ライティング要約問題は、自己評価(見直し)が非常に重要です。採点基準を理解しているだけでは十分ではありません。自分で自分の文章を客観的に評価し、改善することが必要です。

自己評価を行う際には、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう。

  • 要約の中心点を明確に把握しているか
  • 要約の要点を正確に伝えているか
  • 要約の長さが適切であるか
  • 文法・語彙の正確性
  • 文章のまとまり

自己評価を行った上で、改善点を洗い出し、次回以降の問題に活かすことが大切です。

自分で評価するのが難しい場合は、必ず先生に見てもらいアドバイスをもらってください。

役立つ参考書と資料

英検2級のライティング要約問題に対応するために、役立つ参考書と資料は現時点(2024年4月)ではほとんど見当たりません。あえて挙げるならば、英検の公式サイトの「問題形式リニューアルのお知らせ」です。今後、対策本等が充実してくると思います。

  • 英検公式サイト:英検公式サイトで公開されている要約問題の例を使って練習することができます。また、公式サイトには、テストの詳細な情報、受験者向けのアドバイス、採点基準などが掲載されています。

 

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