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英会話上達のヒント

食欲の秋:食にまつわる英語の表現

食にまつわる英語表現あれこれ

 

こんにちは。

筆者の住む湘南は、急に涼しくなってきました。食べ物の美味しい秋がやってきます。

人間の食への関心は古今東西、飽くことがありません! それゆえに、食にまつわる様々な表現も生まれたのでしょう。

英語にも「食べ物(飲み物)」にまつわる表現(ことわざ)がありますね。ケーキ、パン、クッキー、卵など、主に欧米文化の食生活に根付いたものです。主なものをみてみましょう。

<Cake>

「A piece of cake」楽勝。簡単にできることという意味。

「ケーキを食べることなんて誰にでもできる」ことから生まれた表現のようです。筆者のように甘いものが大好きな人間には当てはまりますが、辛党の人にとっては「a piece of cake」というわけにはいかないような気はしますが。

「You can’t have your cake and eat it」 「ケーキは食べると同時に、そのケーキを残しておくことはできなし。相反する都合のよい状態を両方とも維持することはできない」という意味。はい、本当にとのとおりです…。

英語圏の人はほんとうにケーキが好きなんですね!

<bread>

欧米、というかキリスト教にとって「パン」とは食べ物以上の意味があるようです。

キリスト教では、パンはキリストの肉体であり、ぶどう酒はキリストの血 であるとされ、この考え方は一般的に「聖餐論」というそうです。

また、長い歴史の中で、幸せな日もつらい日も毎日欠かさず食卓に上ってきたパンは、いつしか人々にとって精神性にも関わるような食べ物となったのかもしれません。

 

「bread and butter」 文字通り、「生きていくために必要なもの」から延いては「生活になくてはならないもの」という意味になります。

「Bread earner/bread winner」  一家の稼ぎ頭、一家の大黒柱という意味。

お金の代わりに「bread」が使われています。かつて人々が貧しかった時代は最低限の生活に必要なものが主食のパンであったため、「パン= お金」を意味するようになったようです。

「Half a loaf is better than none」 「半分でもないよりはまし」という意味。「パン半斤でもまったくないよりはいい」、延いては「欲しいものが一部しか手に入らなくても、まったく手に入らないよりはまし」という表現です。

「Man does not live by bread alone」  「人はパンだけでは生きられない」。人間が生存していくには、食べ物(パン)や住居という基本的な(物理的な)ものだけでなく、満足感や愛情といった精神的なものも必要だという意味だそうです。

人間というものは次から次へと欲望が出てくる生き物なのですね。

でも欲望に順番があるのではないでしょうか?

かのマリー・アントワネットは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と言ったそうですが(「Qu’ils mangent de la brioche !」)、心理学者マズローの有名な「欲求5段階説」を食べ物に当てはめると、人間は5番目(一番下)の「生理的欲求=パン」が満たされて初めて3番目(真ん中)の「社会的欲求=お菓子」を食べたくなるものですよね。

 

ちなみに精神性からみて日本人にとって最も重要な「お米」に関することわざが日本語にはあまりありません。

せいぜい「米を数えて炊く」ぐらいでしょうか。つまらないことをいちいち気にしたり、ひどく物惜しみしたりするたとえだそうで、米を一粒ずつ数えて飯を炊く(セコイ?)というところからきているそうです。あれ?日本人にとって重要なお米なのに、あまり素敵な表現でありませんね笑

<cookie>

「Cookie」「魅力的な女性」「カワイ子ちゃん」の意味。Breadからは一転、Cookieは軽い表現ですね。いわゆるスラングです。「smart cookie(頭のいいヤツ)」「tough cookie(手強いヤツ)」という変形もあります。

話しは逸れますが、よほどのことがないかぎり英語ネイティブでない私たちはスラングは使わない方が安全かと思います。

<egg>

卵も日々の食生活に欠かせない食材ですね。

「You can’t make an omelet without breaking a few eggs」 「卵を何個か割ることなしにオムレツは作れない」、何か偉大なことをするときには、何人かの人たちを怒らせたり、迷惑をかけたりすることは避けられない(何の障害もなしに偉大なことは成し遂げられない)という意味です。

「You can’t have your cake and eat it」と似ているかもしれません。

「Opportunities, like eggs, come one at a time」 「好機は卵と同じように1つずつやってくる」という意味だそうです。なんだかピンとくるようなこないような表現ですね。

「Don’t put all your eggs in one basket」 「ひとつのカゴに全ての卵を入れるな」。 分散して置いておけばたとえばカゴがひっくり返ってもテーブルから落ちても全ての卵が割れてしまう事態を避けられる という意味です。投資の心得としてよく使われる表現です。分散投資は基本ですからね。

「A bad egg」 文字通り「腐った卵」。「信用できない悪い人」という意味です。反対に「A good egg」は「信頼できる人」となります。卵は割ってみないと良いか悪いかわからないところから生まれた表現のようです。

<banana>

「Go bananas」   「go crazy=熱狂する、または激怒する」 という意味です。この表現が生まれた背景は諸説あるようですが、「ゴーバナーナー」という音といい、なぜか「バナナ」なところいい、感覚的に納得してしまうのは筆者だけでしょうか。

< tea>

さて、毎日の生活に紅茶(食べ物ではなく飲み物ですが)が欠かせない国、英国。ここならではの表現があります。

「My cup of tea」  「私の好み、好きなもの」という意味になります。

「It’s not my cup of tea(私の好みではない)」といえば、「I don’t like it」と直球で言うよりもやんわりと断ることができそうですね。

「Where there’s tea there’s hope」 「お茶があるところに希望はある=お茶があれば大丈夫」

イギリスの劇作家・俳優として19後半~20世紀にかけて活躍したアーサー・ウィング・ピネロの言葉だそうです。人によって「tea」を他の言葉に置き換えらそうですね。筆者なら断然「beer」かな?

<最後に>

上述の「お米」もそうですが、「和食」がユネスコの人類の無形文化遺産に登録されているのにもかかわらず、日本語には特定の食べ物にまつわる表現やことわざが少ないように思います。

食が豊か過ぎて、特定の食べ物に対する思い入れが少ないのでしょうか? 不思議です。

 

皆さんも食欲の秋を機に、食べ物にまつわる英語の表現を味わってみませんか。

 

By Acco
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ライターAccoのプロフィール
英国で経営学および開発経済学修士号取得後、ロンドンのシティ(金融街)で勤務。その後帰国し外国通信社で金融経済記者として報道に携わる。米系格付け機関、証券会社調査部で金融・経済を中心にライティング、エディティング、翻訳に従事。

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